これが私の人生です。20
Sさんとは何回一緒に働いてもコミュニケーションがうまくとれず、私は土日の昼シフトに入るのをやめました
あまりにも2人の波長が合わなさすぎて断念
土日も夜しか入らないようにして、Sさんから逃げました
まあシフト入れ替わりの時に会うことは何度もありましたけどね
同期に私の1つ歳上の女の先輩がいたんですが、私と同じ理由で昼シフトに出なくなりました
「 まじであいつ(Sさん)うぜぇ!! 」
と、そりゃもう荒れに荒れておりまして
詳しく話を聞くと、2人ともまったく同じことされてて、私たちはブラックトークで大盛り上がり
" 奴がいなくなったら昼シフト復活しよう "という結論にたどり着き、JK2人組は昼から手を引きました
それからは夜シフトばかり入っていたので、必然的に夜のメンバーとは仲良くなります
歳も近いし全員が学生
1人1人が個性的で、キャラも決まっていたので毎シフトがとても楽しく、1番歳下の私でも居心地がよかったです
その中でもすぐに仲良くなったのが、キッチンスタッフのIさん
そうです
前回の記事にちょろっと登場した、私を地味にフォローしてくれていたあのIさんです
その日は上がりの時間が一緒で、ひょんなことから一緒に帰ることになりました
といっても向こうはバイク、私はバスだったので、バス停まで歩いて送ってもらっただけですが
バスが来るまで時間があったので、コンビニに寄ってジュースやあんまんを奢ってくれました
寒い寒い〜って震えながら2人であんまんを分けっこして食べたのを覚えています
それからはIさんが色々話しかけてくれました
「 もうすぐ給料日だね〜なんか買うの?
高校生だから服とか?」
そんな素朴な質問に私は答えました
「 銀魂のDVD買います!!(目キラキラ) 」
突然のオタク宣言☆〜(ゝ。∂)
いや好きだったんです
本当に大好きだったんです銀魂が
初めての給料は銀魂関連のものに使いたかったんです
痛いですよね分かります
そんなくそ痛な答えにもケラケラ笑ってくれるIさんに
私は恋には落ちませんでした(落ちんのかい)
だってガチ恋してましたから、キャラに
そんなくだらない話がとても楽しくて、何本もバスを見送りました
もうちょっとだけ話して帰ろう
次のバスに乗ろう
それを繰り返しているうちにどんどん時間が過ぎていきます
すると23時頃に父からの着信
その日は21時上がりで、いつもなら22時頃には家に着いていました
なのにいつまでたっても帰らない娘を心配したのか、電話してきました
「 おい今どこにいるんだ!!! 」
もはや心配というより憤怒ですね
ああ怖い
それからは
「 どこで何してる 」
「 今だれといる 」
「 なんで帰ってこないんだ 」
すごい剣幕で質問攻めされました
「 バイトはとっくの前に上がって、今は男の先輩と仲良く2人っきりでバス停でお話してま〜す☆てへ☆ 」
なーんて言えるわけありません
確実にぶっ飛ばされます、私もIさんも
適当にその場しのぎの嘘をつきまくりました
ですがそれが気に食わなかったのか、父は怒り狂ってまったく関係のないことでキレ出しました
当時、私は将来お菓子関係(主にパティシエ)の仕事に就きたいと考えていました
販売も製造もどっちもしてみたい
とにかくお菓子に囲まれた仕事がしたい
そう考えていて、バレンタインや友達の誕生日にはお菓子を作ってプレゼントしていました
その姿は父も見てきていたし、切れ端だったり形が悪いものを父にあげると
おいしいじゃん!
と喜んでくれていました
なのに
父が私に放った言葉は
「 どこで道草食ってんだ!そんな暇あるなら勉強しろ! 」
「 何がパティシエや!何がお菓子や!バカバカしい! 」
親とは思えない内容の言葉に、私の中で何かが切れました
21へ続く