これが私の人生です。13
獣医から言われた衝撃的な言葉
それは
「 この子はいつ死ぬか分かりません 」
言葉を失う私に、獣医は検査結果などを説明してくれました
「 検査の結果ですが、他の病院と同じくはっきりとした原因は分かりませんでした。恐らく脳が関係していると思われます。
余命ですが、この子はいつ死ぬか分かりません。だいたいこのくらいだろうとは断言できかねます。平均寿命まで生きるかもしれませんし、突然亡くなることも考えられます。それが1年後なのか1ヶ月後なのか、それとも明日なのか。それは分かりません。でも最悪今日亡くなることだってあります。その可能性が十分あることを忘れないでください 」
私の心に次々と突き刺さる獣医の言葉
精密検査をしても原因が分からない
余命も分からない
今日死ぬかもしれない
病気持ちだから平均寿命まで生きるのは難しいんじゃないかなとは、ずっと前からなんとなく思っていました
ですが、いつ死ぬか分からない
それが明日なのか今日なのか
1番避けたかった突然死の可能性に、何も考えられなくなりました
「 辛いとは思いますが、ご理解ください 」
そう言われ、入院専用の部屋に通してもらい、犬を迎えに行きました
そこには最後に見た昨日のぐったりした姿とは真逆の、元気いっぱいの犬がいました
こちらを見つめながらしっぽをブンブン振ってワンワン吠えます
1日ぶりの再会に、とても嬉しそうにケージの中で暴れまわっていました
ケージから出して抱っこすると、私の顔を舐めようと腕の中でガンガンに動き回る姿
必死に愛情表現をしてくる姿に、一瞬検査結果のことなど忘れ、笑顔になりました
帰りの車の中でも
久しぶり!ねえなにしてたの!?どこ行ってたの!?さみしかったよ!ねえ!!
と言わんばかりに飛びついてくる犬
誰がどう見たって病気とは無縁の元気いっぱいな様子に、おとといの発作もさっき言われた結果や余命のことも、全部が悪い夢だったんじゃないかと思いました
ですがそんなはずもなく
退院から数日後、またあの激しい発作が何度も襲いかかります
その度に、このまま死んだらどうしよう、、、という恐怖や不安に襲われました
落ち込んで元気のなくなっていく私と苦しそうに発作に耐える犬
そんな姿を見ていた父が提案したこと
それは
安楽死でした
14へ続く